製造業のジョブ型雇用での生き残り戦略を当事者として考える

製造業×IT

こんにちは、製造業IT技術者 ふみ です。実は私の会社もジョブ型雇用の話が出ています。近々全従業員に対してジョブ型雇用になっていくでしょう。そうなった時、どのように考え生き延びていくか自分なりにまとめておこうと思います。同じ境遇の方がいれば1つの意見として参考にしていただければと思います。

ジョブ型雇用とは

仕事に対して割り当てる雇用

ジョブ型雇用とは、仕事に対して人を割り当てる雇用のことを指します。その雇用に関しては「職務記述書」にて契約を締結することになります。

職務記述書について

職務記述書の項目には以下のようなものがあります。

  • 仕事内容
  • 責任範囲
  • 必要スキル
  • 労働条件
  • 期待目標

前述したとおり仕事に対して人を割り当てる雇用であるため、その雇用に対してどのような事をするのか詳しく記述します。

自分が考えるメリット

結果、成果での評価

専門性の高い人材への評価

仕事範囲が変われば報酬も増える

若手でも十分な報酬が得られる

人材採用の流動性が高まる

高い専門性を持てばそれ相応の評価される制度です。

自分が考えるデメリット

継続的な高い専門性を求められる

年齢評価はなくなる

会社への忠誠心は低くなる

仕事ができないと要らなくなる

非正規化、解雇容易化の危険性

専門外の社内異動は難しい

ポテンシャル採用がなくなっていく

デメリット結構ありますね、常に勉強し高い専門性を維持しないと評価されなくなる厳しい制度であります。

背景

終身雇用制度の限界

トヨタ自動車の社長も会見でおっしゃていた通り国際競争の中で終身雇用を継続していくのは不可能だと思います。この制度は日本特有で高度成長期など継続的に成長できる時代にはマッチしていましたが、低成長が続く今の日本には維持が難しいのは頷けます。さらに少子高齢化から国が定年廃止の推進するなどその人件費を企業が負担できないというのも垣間見えますね。

優秀な人材流出

「働かないおじさん」って知ってますか?今までのメンバーシップ型雇用では年齢評価があるためこのような人が生まれてしまいます。若い人から言わすと働かないのに何で自分より給与が高いのか?と疑問を持ちますよね?不満を持った優秀な人はどこの会社でもやっていけるのでもっと評価される会社へ転職してしまうでしょう。

ジョブ型雇用優位性の疑問

アメリカ企業の満足度が3%しかない

巷ではジョブ型雇用を推進する動きがありますが、HRTMS社の調査によるとジョブ型雇用中心のアメリカでは満足度3%しかないという結果がでています。
その原因は職務記述書にすべてを書く事、それを更新していくこと(事業は常に変化していくので)が運用上難しいところだそうです。その点本当にジョブ型雇用で自分たちが正しく評価されるのか?っという疑問が湧いてきます。

私の生き残り戦略

では私たちはどのようにこのジョブ型雇用で生きていけばいいのか自分なりに考えていました。

ポイント「選ばれる存在」であるという事

ジョブ型雇用になると、プロジェクトや組織化に必要なスキルを持った人材を配置して進めていく働き方になると思います。その時にちゃんと「選ばれる」存在であるかが重要だと思います。選ばれる存在であるということはすなわち高度な技術を持ち、事業に必要なスキルを持っている人材と認識させているということだと思います。選ぶ人も一人ずつ細々と見ているわけがありません。私はこの後記載している4つの作戦を使って認識してもらうことが重要だと思います。

作戦①選ばれるための情報発信

仕事だけしていると難しいですが、打合せや報告会等での質問でも提案でもよいと思います、自分が持っている専門的な知識を使って発言してみてください。結局情報を発信した人は記憶に残りますが、黙っていたらその人が例え高度な技術を持っていたとしてもその存在に気付くことはありません。逆にあまり技術レベルが高くなくても情報発信を定期的にしている人の方が選ばれる可能性が高いと思います。

作戦②専門の個人事業主になる

これは個人事業主でビジネスをするということではなく、同じようなマインドで仕事をしていかなければダメだということです。個人事業主の方は生活が懸かっているので必死で仕事をしています。そのためには常に顧客に対して紳士に対応していると思います。その信頼性が無くなったら仕事を回してくれなくなりますからね。必ず顧客が求める「価値創造提案」ができる個人事業主であるようにしましょう。

作戦③個性と差別化(ニッチオンリーワンの存在)

これは印象操作も含むかもしれませんが、突飛なアイデアを表現したり他の人と違う視点で提案できる人には、人は不思議と、もしかしたら画期的なアイデア出してくれるかもしれないと期待するものです。(的を外れた内容は×)そういう人は、口コミで評判も広がりやすいと思いますし良いと思います。また差別化に関しては、専門家が複数いる中でニッチなところでもよいので誰にも負けない知識がある領域があるといいものです。そうすれば専門家からも一目置かれる存在になり、その噂から選ばれる存在になることが高いと思います。

作戦④専門分野のコミニティに参加する

各専門分野には少なからずネット上にコミニティが存在するはずです。それはTwitterでもなんでもいいんですが、兎に角切磋琢磨しあえる存在が必要です。多分一人で専門分野の勉強をしていてもそのモチベーションを維持するのは難しいでしょう。周りに同じような存在がいれば頑張れますし、もしかしたらその中にあなたを評価して、報酬アップ転職のきっかけになるかもしれません。これは外から「選ばれる存在」になるかもしれないということです。

まとめ

今回はジョブ型雇用について書いてきました。最後の生き残り方作戦について専門分野の情報収集、勉強というものを書こうかなと思いましたが、当たり前すぎて書くの止めました。当たり前に勉強してそれをどう「選ばれる存在」になるかが重要です。皆さんも何歳になっても選ばれる存在になりましょう。

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