製造業で不要な人材、必要な人材を「ものづくり白書」と共に読み解く

製造業×IT

こんにちは、製造業IT技術者 ふみ です。製造業の先行きは不透明ですよね、我々従業員も大丈夫か?という声は周りからよく聞こえてきます。今後製造業がどうなっていくのかを「ものづくり白書」から読み取り、その中から不要な人材と必要な人材について探っていきたいと思います。

ものづくり白書(2020年版)とは

ものづくり基盤技術振興基本法に基づく法定白書
経済産業省・厚生労働省・文部科学省の3省で執筆している。
総論、第1部、2部構成となっている。

総論として

不確実性の高い時代に企業変革力を高める必要があり、デジタル化が必要

デジタル化→設計力強化から不確実性の対処

企業変革力事例として、富士フイルムホールディングス(株)のデジタルカメラ事業からヘルスケア事業への主力事業変革、ダイキン工業(株)のグローバル生産体制(生産ラインのモジュール化による地域ニーズ対応)について書いている。

デジタル化で人員削減が起こる職種

ものづくり白書に強調してあるデジタル化が進むとどんな職種から人員削減されるのか予想してみました。

生産ラインのロボット化により製造作業員は減る

上の図は生産設備の経過年数ですが、私が現場で見ている現状と同じです。
実は工作機械は古いまま使っていて、新しい生産ラインにはロボットを中心としたラインを導入し省人化を図っているのです。

RPA導入により職場にいる事務職は最小限にされる

RPAとはコンピュータでの単純作業を自動化するソフトウェアです。
各職場に事務員さんがいっぱいいると思いますが、ルーチン的な仕事をしている人は不要となるでしょう。思ってる以上に優秀です。

AI技術、Saas普及により人事部門は縮小される?

最近AIが面接官になるケースが出てきました。人間より正確に、また平等に判定できるという点では人より機械(コンピュータ)の方があっているのは間違いないですね。また人材管理の「カオナビ」というクラウドサービスも話題を集めていますよね、今後この手のSaas普及により管理する人中心で人員は今ほどいらなくなりそうです。

Saas普及とRPA自動化により経理・財務・会計も?

やはりルールベースでの仕事は今後減っていくのかなと思ってます。
以前は自社システムを用意するのが一般的でしたが、大手企業でも業務システムをクラウドサービスへ移行していく案件が増えてきてますので遠い将来は存続があやしいですね。

製造業で必要になる人材とは?

クラウドSaasサービスの急速な普及がポイント

在宅勤務が進んだことによりクラウド型業務システム(パッケージ)の伸びが凄いです。一度使いだすと維持管理不要でいつでもどこでもできる便利さに気づくでしょう。そうなってきた時の必要な人とは

意思決定する管理者

どれだけデジタル化、AIによる自動化が進んでも意思決定する人は必ず必要です。会社的にいうと役職者にあたる人です。

但しデジタル化に柔軟に対応し新たな行動できる人

デジタル化して今の業務で効果出せるか正しく判断する必要があります。正しい判断出来ずデジタル化して金掛けたけど効果だせなかったら、あなたの部署はその後縮小されてしまうかもしれません。その為には常に情報収集が必要であるのと、どのタイミングで行うかが重要です。難しいですが、デジタル化して効果を出すという方法を1つでも経験しておけば、今からの時代どの業種でも生きていけると思います。

業務知識のあるデジタル化推進者

皆さんがこなしてきた経験からなる業務知識ありますよね。それが他の人との差別化になります、それをデジタル化してみてください。デジタル化すると自分の業務が奪われると心配している人が多いですが、自分はそうは思いません。どちらかというと今もってる知識をうまくデジタル化して効果を出せる人材=有能な人材と思ってもらえると思います。そのような人材はこの先の事業環境の変化に必要な人材と思われる可能性が高いので生き残り続けられる可能性が高いです。

業務知識を継承する人材育成者

不要な人材の職種などと言いましたが、全員いなくなるわけではないですよね。事業継続に必要だから今の部署があるわけですから。その部署をこのまま維持していくには、必要な知識を次世代に伝える教育担当が必要です。教えるというのは思っているより勉強が必要です。なんとなくやってた事を教えようとした時、詳しく説明出来ない自分にがっかりすることがあります。このような教えれるスキルを身につけると個人でセミナーを開いたりできるようになってくると思います。但し、教えてるだけだといずれ不要な人材になってくるので今もっている知識を最大限に生かしながら新しいアイデアを出していき、ユニーク(唯一無二)な人材と思ってもらうアクションを取った方が良いです。

まとめ

デジタル化時代に必要なこと

ものづくり白書でも書かれているデジタル化という波は避けられないのは事実です。ではどうすればいいかですが、シンプルに「勉強」してください。私はIT技術者ですが専門家からみて必要なデジタル化知識を学ぶのは今からでも遅くないです。逆に言うと今しないと手遅れになります。まずはIT系メディアを毎日閲覧してみるのがよいかなと思います。自分がおすすめするのはITMediaNewsです。最初は意味わからないかもしれませんがまず世の中でどのようなデジタルサービスが出てきているのか情報収集するところからスタートすればいいと思います。私はRSSで常の情報収集をしています。時代に乗り遅れないように頑張っていきましょう。

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