こんにちは、製造業IT技術者 ふみ です。近年国際競争力に遅れをとっている日本の製造業ですが、製造現場の工夫改善活動など製造職に従事する方々のノウハウはまだまだ世界と差別化できるポイントだと思っています。ただ残念なことにIT等のデジタル化に対しては拒否反応を持つ方が少なくありません。現在全業種でDXの波がきている今だからこそ国際競争力向上のためデジタル化を進める必要があります。そんな非IT技術者に向けてノーコード、ローコード開発なるものが再び注目を浴びています。(昔もありましたが進化)今回はローコード開発についてどのようなものか解説していきたいと思います。
ローコード開発とは
プログラムレスでアプリケーションが作れるプラットフォーム開発。具体的には画面デザイン、ロジック、データ構造に対して部品を組合わせて設定情報を打ち込んで作業を行うことでアプリケーションを作ることができる。
メリット
プログラムレスで開発者の敷居が低い
上図にあるように処理フローをモデリングで作るのでコードレスで開発できます。つまりは、プログラム言語を知らない人でもアプリケーションを作ることがでます。当然製品の使い方は学ばないといけませんが、非IT技術者でも業務知識があれば使いこなすことができると思います。
システム内製化による差別化・競争力強化
日本企業では、自社システムの開発をSIerなどに外注しているのが殆どですが
IT先進国のアメリカではどちらかというと内製化の方向に進んでいます。
それは非常にシンプルですが、内製の方が知恵を入れやすく、対応のスピードも早い、さらに外注コストも抑える事ができるからです。それを実現しているのも
アメリカではローコード開発が一般的だからです。
開発期間を短くできる
スクラッチに比べて約1/3の期間で開発できる
一番大きいところは設計工程と製造工程が同時にできること
システム開発では最も工数のかかる部分ですがモデリング(設計)から自動コード生成により短縮できるということです。
出戻りが起こりにくい
モデリングから自動コード生成するときにエラーチェックはほぼできるため
一般的なスクラッチ開発でのプログラムミス等によるエラーが起こりにくなります。
需要増で米IT大手が参入
米マイクロソフトの「PowerApps」が2016年にAzuru向け開発ツールとして提供し始めたのを皮切りに、米アマゾンウェブサービスでは2020年6月にHoneycodeを公開、米グーグルもツールベンダーを買収するなど巨大IT企業が参入したことによりこれからますます使いやすく、進化していくと思われます。
スクラッチ開発同等のシステム
古くからCASEなどコードレスのコンセプト開発は存在していたが、使い勝手、拡張性等で普及しなかったが近年のソフトウェア技術の進化によりスクラッチ開発と同等の品質でアプリケーションを開発できるようになってきた。
デメリット
沢山の製品から開発方針にあうものを選定する必要がある。
色々メリットを紹介してきましたが、このローコード開発ツールは国内外いろんな製品があります。それぞれ得意な分野があり適応したい分野によって製品を選ぶ必要があります。よく言う痒いところに手が届くものを選びたいのであれば
国産のローコード開発を利用するのがいいでしょう。