kabusin.com管理人のふみです。2022年4月4日から東京証券取引所の4つの市場(東証一部、二部、マザーズ、ジャスダック)が3つの新市場(プライム、スタンダード、グロース)に分かれます。今回は、その中で最も上のクラスである「プライム市場」の条件、基準について整理しました。
プライム市場の基準
1.流動性
流動性の考え方としては、安心して投資できる流動性のある銘柄です。
条件基準は、以下
項目 | 条件 |
---|---|
株主数 | 800⼈以上 |
流通株式数 | 20,000単位以上 |
流通株式時価総額 | 100億円以上 |
売買代⾦ | 時価総額250億円以上 |
2.ガバナンス
ガバナンスの考え方としては、投資家との建設的な対話実行性を担保できる銘柄です。
条件基準は、以下
項目 | 条件 |
---|---|
流通株式⽐率 | 35%以上 |
3.経営成績、財務状況
経営成績、財務状況 の考え方としては、安定的かつ優れた収益基盤・財政状態を有する銘柄です。
条件基準は、以下
項目 | 条件 |
---|---|
収益基盤① | 最近2年間の利益合計が25億円以上 |
収益基盤② | 売上⾼100億円以上かつ時価総額1,000億円以上 |
財政状態 | 純資産額50億円以上 |
プライム市場 のコンセプト
JPXの資料を読むと以下のコンセプトを提示しているようです。
- 多くの機関投資家の投資対象となるのにふさわしい時価総額(流動性)
- より⾼いガバナンス⽔準の具備と投資家との建設的な対話の実践
- 持続的な成⻑と中⻑期的な企業価値の向上への積極的な取組み
プライム市場 を選択した会社(銘柄一覧)
プライム市場の企業は、2022年1月11日に結果発表されました。銘柄一覧を見たい方は、以下のリンクに整理していますので、ご覧ください。
プライム市場一覧 (JPX東証 新市場)
プライム市場一覧 (JPX東証 新市場)データです。JPXグループ 東証新市場の銘柄一覧を確認することができます。
プライム市場の企業数は?
2022年1月11日 時点では、1841社になっています。その中で上場維持基準に合致していない企業がまだ296社あります。その企業は、基準適応へ向けて計画書を開示して改善に取り組むことになっています。
プライム市場 の今後
プライム市場は、日本株式市場の最上位クラスに位置する市場です。1/11の発表では基準に合致していない企業も認めるような緩和策を出しており、この姿勢が外国人投資家にどのように映るのかが気になりますね。個人的には、もっと厳選した日本企業だけにしてプレミア感覚をだしてほしかったですね。今後に期待しましょう。